株式会社 ジックリース

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知ってる?身近なリース!

リース取引は、一般の方にはあまりなじみがない取引です。しかしながら、街の中ではリースで導入された設備が活躍しています。
そんな街の中のリースをご紹介。こんなところにも…役立っています!

身近にあふれているリース

リースはさまざまなところで利用されている

リースは、広い意味で賃貸借取引を指す言葉ですが、日本では通常、企業がリース会社に機械や設備を貸してもらい、長期間使用する取引です。リースが設備投資の有効な手段であることを知らない人はいないくらい、今やリースは広く普及しています。
みなさんのすぐそばでも利用されている街の中にあるリース物件を探してみましょう。

● 駅(鉄道、券売機、自動改札機など)
● 病院(CT、スキャナーなど)
● 農業機械(トラクター、コンバインなど)
● 会社・学校(パソコン、コピー機、電話機など)
● スーパー・コンビニ(レジスター、陳列棚、ATMなど)
● レストラン(ハンディ端末、厨房設備など)
● 工場(製造設備、太陽光発電設備など)
● 物流施設(自動倉庫、フォークリフトなど)
● 自動車(マイカー、トラック、観光バスなど)
● 家庭(ガス機器など)
● 飛行機
● 船舶
● 電車
● 街(自動販売機、街路灯など)

こんなにもたくさん、毎日目にしている身近なところで利用されていることがわかります。

リースは日本の企業の約9割が利用したことがある

リース利用率

企業におけるリースの利用率は1974年には40%でしたが、2020年には88%に上昇し、現在約9割の企業がリースを利用しています。この利用率は1980年代以降大幅な変化はなく、安定して高い水準で推移しており、日本においてリースが定着していると考えられます。

リースの普及

1950年代のアメリカで「リース」という仕組みが生まれ、日本に導入されたのは1960年代-高度経済成長期です。高度経済成長に伴い企業間の競争が激化し、企業は生産性アップや競争力強化のために、早急に設備を充実させる必要がありました。初期資本が不足している企業でも、設備をリースで利用することで事業を拡大できるようになり、便利な設備調達の手段としてリースの需要が急速に拡大し、リース産業は飛躍的に成長していったのです。

リースの個人への普及

最近では、乗用車やガス器具の販売手段の一つとしてリースを前面に出した広告も目にするようになりました。今後、個人の方にとっても身近な取引となるでしょう。

個人向けの乗用車リース

リース会社が車を購入し、個人がリース料を支払うことで、車を購入せずに利用できるサービスです。
頭金なしで好きな車に新車で乗れる、月々の支払いが定額で管理しやすいなどのメリットがあります。契約期間中は、購入した時と同じようにマイカー感覚で車に乗ることができます。

ガス器具

月々のリース料金で理想のガス機器が手軽に使えます。ライフスタイルに合わせて豊富な品揃えの中から機種を選べ、リース期間中ずっと気軽に安心して使えるメリットは大きな魅力です。

ウォーターサーバーのリース

ウォーターサーバーの多くはレンタルで利用されることが多く、これは一種のリース契約に該当します。ウォーターサーバー本体はリース会社が所有し、利用者はリース料を支払って使用する形となります。
災害時の備えとしても活用でき、今後も利用者は増えることが予想されています。

リースとサスティナビリティ

SDGs

SDGsとは、持続可能な開発目標のことです。持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界の共通目標であり、2015年の国連サミットにおいてすべての加盟国が合意しています。2030年を達成限度とし、17の目標で構成されています。
国連が示した目標ではありますが、世界的な課題解決の担い手として、地方自治体、企業、個人に至るまで、あらゆる主体が参画して目標達成に貢献することが期待されています。

SDGsの17の目標
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

リース会社の取組み

リース会社においても、SDGsに貢献するため、リースの特色を活かした取組を行う会社が増えています。例えば、リース期間が終了し、ユーザーから返還されたリース物件(以下「リース終了物件」といいます)をリサイクル率の高い処分業者に処分を委託する(SDGs目標12「つくる責任つかう責任」に貢献)、あるいは、再生可能エネルギー発電設備のリースを積極的に取組む(SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」に貢献)といったことが行われています。

リースを活用したSDGs推進

SDGsは達成するゴールが示されているのみであり、そのゴールにどのように貢献するか、SDGsに取組む主体が自ら検討する必要があります。リースの特性を踏まえると、以下の点でリースを活用できると考えられます。
●多くのリース会社は、多種多様なリース終了物件を処分するネットワークを持ち、前述のとおり、リサイクル率の高い処分業者にリース終了物件の処分を委託しています。
設備導入時にリースを選択することにより、資源循環に貢献することができます。
●リースは設備導入時に多額の資金が不要となるメリットがあります。
例えば、地域の特性を生かした再生可能エネルギー発電設備(木質バイオマス、風力、小水力など)をリースで導入することにより、設備導入時に必要な多額の資金を準備する必要がなく、円滑に設備を導入することができます。

※木質バイオマス…「木材からなる再生可能な有機性資源」で、バイオマスは「Bio(生物資源)+mass(量)」を表すエネルギーのひとつで、主に樹木の伐採や造材のときに発生した枝・葉などの林地残材、製材工場などから発生する樹皮・のこ屑、住宅の解体材や街路樹の剪定枝など木質廃材をチップやペレットに加工して燃料として利用します。

地球温暖化対策とリース

リース事業協会では、リース会社の本社電力消費量を削減する目標を設定するなど地球温暖化対策に貢献する活動を行っています。この取り組みは産業界全体で行われています。
また、リース会社は、企業、官公庁に省エネ・脱炭素設備をリースしており、温室効果ガス削減に貢献しています。政府は2050年カーボンニュートラルの目標を掲げていますが、企業・官公庁において、自らが消費する電力を再生可能エネルギーに転換するため、再生可能エネルギー発電設備の導入が進められています。再生可能エネルギー発電設備はリースで導入されているケースも多くあります。

参考:加藤健治「最新リース取引の基本と仕組みがよ~くわかる本[第10版]」,株式会社秀和システム,2024年9月,187ページ

 

まとめ

リースは多くの企業が利用しており、社会に欠かせない存在となっています。私たちの生活の身近なところで、リースがたくさん活用されていることをおわかりいただけたでしょうか。
リデュース(ゴミを減らすこと)、リユース(繰り返し使うこと)、リサイクル(資源を再利用すること)の「3R」が事業の中核にあるリース会社は、SDGsとの親和性が高く、リースはSDGsそのものだといっても過言ではありません。
今後、リースの更なる活用が期待されます。

当記事の筆者

ジックリース編集部株式会社ジックリースにて、リース事業に従事する専門家メンバーが作成。
リースに関わる基礎知識やトレンドについて、分かりやすく解説しています。

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